
2024.2.28
中高接続を考える
今回も始まりました『高校の国語ってどうなってるの?』。またまた中学校の先生向けに、高校の国語について簡単に解説していきたいと思います。前回は必履修の2科目「現代の国語」と「言語文化」を紹介しました。今回は、選択科目の残り4科目を紹介していきます。
高校のカリキュラムは中学校と異なり、他教科と時数を調整した上で決定します。そのため選択科目は、学校によって設置される科目がまちまちとなります。さらに選択科目は全て標準4単位ですが、学校や科目の事情によっては増単している場合も比較的多くあります。各校や各教育委員会の判断によっては減単が認められることもあります。また高校2年生と3年生の2年間で分割して履修させる学校もあります。
☆実社会で必要な論理的に書いたり批判的に読んだりする力を育成する科目。
☆旧課程の「現代文A・B」の主に論理的要素を引き継ぐ科目。
☆標準4単位の選択科目で、2年生以降に設置。
☆〔知識及び技能〕は「言葉の特徴や使い方」「情報の扱い方」「言語文化」の3観点で構成。
☆〔思考力、判断力、表現力等〕は、「書くこと」「読むこと」の2領域で構成。
☆配当時数は、「読むこと(80~90 時間)」、「書くこと(50~60 時間)」。
☆取り扱い教材(主に読むこと)
○近代以降の論理的な文章(明治時代以降に書かれた、説明文、論説文や解説文、評論文、意見文や批評文、学術論文などの論理的な文章)
○現代の社会生活に必要とされる実用的な文章(報道や広報の文章、案内、紹介、連絡、依頼などの文章や手紙のほか、会議や裁判などの記録、報告書、説明書、企画書、提案書などの実務的な文章、法令文、キャッチフレーズ、宣伝の文章、インターネット上の様々な文章や電子メールなど)
↑必要に応じて、翻訳の文章や古典における論理的な文章などを用いることもできる
☆深く共感したり豊かに想像したりして、書いたり読んだりする力を育成する科目。
☆標準4単位の選択科目で、2年生以降に設置。
☆旧課程の「現代文A・B」の文学的要素を引き継ぐ科目。
☆〔知識及び技能〕は、「言葉の特徴や使い方」「言語文化」の2観点で構成。
☆〔思考力、判断力、表現力等〕は、「書くこと」「読むこと」の2領域で構成。
☆配当時数は「読むこと(100~110 時間)」、「書くこと(30~40 時間)」。
☆取り扱い教材(主に読むこと)
○近代以降の文学的な文章(明治時代以降に書かれた、小説、詩歌、随筆、戯曲など)
↑必要に応じて、翻訳の文章、古典における文学的な文章、近代以降の文語文、演劇や映画の作品及び文学などについての評論文なども用いることができる
☆実社会において必要となる、他者との多様な関わりの中で伝え合う力を育成する科目。
☆標準4単位の選択科目で、2年生以降に設置。
☆実業系高校などでは学年単位で設置されることもあるが、普通高校では、学校推薦型選抜(旧推薦入試)などの対策も兼ねてクラス単位で設置することが多い。
☆〔知識及び技能〕は、「言葉の特徴や使い方」「言語文化」の2観点で構成。
☆〔思考力、判断力、表現力等〕は、「話すこと・聞くこと」「書くこと」の2領域で構成。
☆配当時数は「書くこと(90~100 時間)」、「話すこと・聞くこと(40~50時間)」。
☆生涯にわたって古典に親しむことができるよう、我が国の伝統的な言語文化への理解を深める科目。
☆標準4単位の選択科目で、2年生以降に設置。
☆〔知識及び技能〕は、「言葉の特徴や使い方」「言語文化」の2観点で構成。
☆〔思考力、判断力、表現力等〕は「読むこと」の1領域のみ。
☆取り扱い教材(主に読むこと)
○古典としての古文及び漢文(近世までに書かれた古文と漢文で日本漢文も含める)
↑必要に応じて、近代以降の文語文や漢詩文、古典についての評論文などを用いることもできる
高校の国語の科目紹介は以上となります。もっと詳しく知りたいと思った先生は、教科書を購入いただくこともできますので、ぜひ中身をご覧になってみてください。これからも『高校の国語ってどうなってるの?』シリーズでは、中学校の先生に向けて役に立つ情報を提供していきたいと思います。それでは次回をお楽しみに!