
2026.6.17
授業のタネ
明日の授業ですぐに使えるアイディアを紹介するシリーズ第4回! 今回は、愛知教育大学附属岡崎小学校の光山寛人(みつやま ひろと)先生に、「話すこと指導」のタネを紹介いただきました。
スピーチは、「話す力」を育てる学びです。本校では、一つの話題について思いをつなぎ合い、言葉を介して考えを深めていくことを大切にしています。その出発点は、子どもが「話したい」「聞きたい」と感じることです。教師自身がスピーチを楽しみ、「おもしろい」「もっと聞きたい」と感じる姿が、教室の空気をつくります。教師がわくわくしていなければ、子どももわくわくしません。
やがて教室には、「話したい」と願って手を挙げる子どもたちの姿が広がり、互いの言葉にうれしそうに耳を傾けながら、仲間とかかわり合う時間が生まれていきます。そうした学びの風景を目指すとき、日々のスピーチの積み重ねが大きな力となります。さらに、スピーチの内容を学級通信や懇談会などで紹介することは、「次は自分も」と意欲を高める契機にもなります。目的に応じて形態を選びながら、無理のない一歩から始めてみてください。
①まずは「答えを言う」ことから始める
短く答えられる問いで、「話せた」という経験を積み重ねます。
(例)好きな食べ物/今楽しいこと/好きな遊び
②話し方を具体的に教える
「理由も教えて」「『質問があります』と言うと分かりやすいね」など、その場で言葉を補いながら支えます。
③教師主導で安心感をつくる
テーマ提示・指名・板書は教師が行い、全員に機会が行き渡るようにします。発言が難しい子には、小さなつぶやきも拾って価値づけます。
④よさを見取り、すぐに価値づける
「理由まで言えたね」「友だちの話をよく聞いていたね」など、具体的にほめることで、自信と意欲を育てます。
①「考え+理由」を端的に
「なぜかというと~」を意識し、自分の考えを筋道立てて話す力を育てます。
(例)もしも○○なら/最近うれしかったこと/お気に入りの場所
②友だちとかかわる発言へ
「○○さんに付け足して」「○○さんと違って」と立場を明確にし、前の発言に結び付けて話すよう促します。
③子ども主体の形態を取り入れる
テーマ提示や指名を子どもに任せることで、参加意識を高めます。一方で、偏りが出ないよう教師がさりげなく調整します。
④板書で思考を可視化する
教師は板書に集中し、意見の広がりやつながりを整理します。終末では板書をもとに振り返り、価値づけを行います。
①考えをつなぎ、広げる
賛成・反対だけでなく、「受け止めて新たな考えを生む」発言を目指します。根拠をもとに自分の立場を明確にすることも大切です。
(例)ほっとする時間/行事を通して考えたこと/学級の課題
②子ども主体の運営へ
テーマ提示・指名・板書を子どもに任せ、話し合いを自分たちで進める経験を積みます。教師は全体を見取り、必要に応じて介入します。
③対立を価値として捉える
異なる意見を認め合い、議論が深まることを学級で共有します。発言しにくい子にも目を向け、参加を支えます。
④終末で学びを価値づける
教師や子どもが子どもたち自身の言葉でまとめ、よさや広がりを確認します。