
2024.5.29
ホンとの出会い
今回の「ホンとの出会い」は、荒尾市立図書館を紹介したいと思います。2022年に移転し、リニューアルオープンした新しい図書館とのことですが、いったいどういう所なのでしょうか? 早速取材に行ってきました!
図書館のある荒尾市は、熊本県北西部にあり、福岡県大牟田市と県境の市です。有明海に面しており、ラムサール条約湿地の「荒尾干潟」や、日本一のアトラクション数を誇るレジャー施設「グリーンランド」、また明治から昭和初期にかけて上質な石炭を採炭した世界文化遺産の「三池炭鉱 万田坑」などがあり、多くの観光客を集めています。
図書館のエントランス
荒尾市立図書館は、「ゆめタウンシティモール」というショッピングセンターの中にあり、蔵書約11万冊、電子書籍約7,000点、座席数約250席を備え、2022年4月に開館しました。「あらお本の広場」と命名されたエリア内には、書店とカフェが併設されています。それらを境界を設けず一体で運用を行うことで、多世代が気軽に立ち寄り、学び、滞在し、交流できるような市民のサードプレイスとなっています。
また、従来の公共図書館ではあまり例のない、本格的なデジタルライブラリーを設置し、電子書籍やデータベースのサービスだけでなく、デジタル技術を駆使し、情報発信の機能を備えることで、地域との連携や商業施設全体の活性化に寄与しています。
大型ディスプレーが設置されたデジタルライブラリー
図書館内には遠隔授業やオンラインセミナーの拠点として活用することを想定した学習スタジオや、さまざまな大型ディスプレーも設置され、地域情報や電子書籍を見ることができます。電子書籍ディスプレーでは、万華鏡のように表示される表紙をタッチすると、内容の詳細が確認でき、紙の書籍の蔵書や書店の在庫状況も確認できます。そして、スマホやタブレット端末で電子書籍を読んだり、借りたりできます。
市内の小・中学生が使用するGIGAスクール端末には、荒尾市立図書館のアイコンがあり、ログインするだけで荒尾市立図書館の電子書籍が読めるようになっています。
市内の小・中学校に配備されている端末には
図書館のアイコンがある
仕切りのある席では、個別の照明や電源も完備され、事前予約の必要や時間制限はありません。また、館内はフリーWi-Fiを利用することができ、飲み物の持ち込み(ペットボトル等の蓋付きのみ)もできるため、時間を気にせずゆっくりと本を読むことができます。子どもから高齢者まで多くの人が利用しています。
仕切りのある席で読書に没頭できる
広大な荒尾干潟をイメージした「干潟の広場」と呼ばれるスペースは、柱を使わない、広々とした造りになっています。天井には、海鳥をイメージしたペンダントライトを設置し、壁側には高い書架、中央には干潟の潮だまりをイメージした低い書架を配置するなど、開放的で誰もが利用しやすい空間となっています。
荒尾干潟をイメージした「干潟の広場」
また、この図書館には、郷土の伝統文化のコーナーもあります。市の文化財である出土品をはじめ、郷土に関する歴史資料なども展示しています。市が常設でこれらを展示するのは初めてとのことで、誰もが貴重な資料を見ながら学ぶことができるようになっています。
伝統文化に触れ合える郷土の部屋
今回もすてきな図書館を取材することができました。熊本に行ったときは、荒尾市立図書館にぜひお立ち寄りください。必ずやすばらしい「ホンとの出会い」があると思います。それではまた次回をお楽しみに!
(取材 2024年4月)
写真提供:荒尾市立図書館
荒尾市立図書館
〒864-0033 荒尾市緑ケ丘1丁目1番1
(ゆめタウンシティモール内2F)
TEL 0968-57-7747
開館時間 午前10時~午後8時
休館日 整理休館日毎月月末(ただし土日祝に重なる場合は翌平日)
特別整理休館日(2月頃1週間程度)
年末年始(12/29~1/3)
(※施設情報は、取材日の情報に基づいています。)