
2024.3.21
こくスタ企画
今回の記事はアンケート企画をお届けします。こくごスタジオ編集部では、今の中学生のことをもっとよく知るために「国語に関するアンケート」を実施しました(対象者:中学校1年生~3年生の男女。回答数:634件)。データから明らかになった中学生の実態とは? ご自身の学校やクラスの生徒のことを思い浮かべながら読んでみてください。
まず最初の質問は「国語は好きですか?」です。これは国語の先生なら、とっても気になるところですよね。この質問に対しては、半数を上回る51.7%が「はい」と答えてくれました。
しかし、次の「国語は得意ですか?」という質問では、「はい」と答えた生徒は34.7%であり、残りの65.3%が「いいえ」と答える結果になりました。残念ながら、多くの生徒が苦手意識を持っているようです。
「国語の好き嫌いに小学校の時の学習は影響していますか?」と聞いたところ、「はい」は40.2%となりました。半数までとはいきませんが、小学校の学習が、好き嫌いに少なからず影響を与えていることが見て取れます。
また、「小学校の国語の授業を覚えていますか」という質問には「はい」が65.6%、「小学校の国語の授業は役に立っていますか」という質問には73.2%が「はい」と答えています。アンケートでは、どのような内容なのかまでは具体的に聞くことができませんでしたが、一人一人が小学校でどのような学習をしてきたのかを確認したいところですね。
続いて「国語の授業の何が好きですか?(複数回答可)」という質問をしました。「読むこと(文学)」「読むこと(説明文)」「話すこと・聞くこと」「書くこと」「古典」「漢字や文法などの言語事項」という選択肢の中で、一番多かったのは、何と「話すこと・聞くこと」で38.0%でした。次に多かったのが「漢字や文法などの言語事項」の34.6%でした。
予想では「読むこと(文学)」が一番多くなるだろうと思っていましたが、「読むこと(文学)」は32.6%で3番目となり、その次は僅差で「書くこと」32.5%となりました。「読むこと(説明文)」は20.2%、「古典」は11.4%となり、「古典」の不人気ぶりが浮き彫りに…。「古典」をもっと身近に感じてもらう工夫が求められるところです。
さて、「話すこと・聞くこと」が好きという結果が出ましたが、アンケートではコミュニケーションに関わる質問もしています。「人と会話するのは好きですか?」という質問には、85.2%が「はい」と答え、「人に気持ちを伝える時の方法は何ですか?(複数回答可)」という質問では、「口頭」が85.2%で最も多い回答となりました。
今の子どもたちは、SNSでのやりとりが中心で、対面でのコミュニケーションをあまり好まないのではないかと思っていましたが、意外な結果となりました。ただ、「自分の考えをうまく言葉にできますか?」という質問では、「はい」の回答が半数の52.2%にとどまり、ここは、日々の国語の授業でフォローしてあげたいところです。
「好き」だという回答が1割ほどしかなかった「古典」ですが、今度は「古典を学習する必要はあると思いますか?」という質問をしてみました。結果は「はい」が46.5%となり、半数に満たない数値となりました。先ほどの質問と重ねると、古典の面白さと併せて、古典を学ぶ意識や必要性についても、もっと知ってほしいところですね。
対して「漢字の書き取りは必要だと思いますか?」という質問では、91.5%もの生徒が「はい」と答えています。現代社会ではキーボード入力や音声入力が増え、手書きの機会が少なくなっていますが、中学生にとっては、まだまだ漢字の書き取りは大切な学習のようです。
最後に希望も込めて、「国語の学習は将来役に立つと思いますか?」という質問もしてみました。何と88.8%の生徒が「はい」と回答してくれました! 必要感を持って学習してくれていることが分かり、これはとてもうれしい結果となりました。
今回のアンケート結果を、先生方はどのようにお感じになりましたか。生徒の実態に近いものもあれば、意外な結果に思えたものもあるかもしれません。ひとつのデータとして、日々の授業の参考にしていただければ幸いです。それではまた!